元勇者の冒険の書

そろそろ冒険に出たいけど、町人に甘んじている元勇者の冒険の書です。

FF14 漆黒のヴィランズ メインクエスト 一覧

『予感』

『第一世界の街』

『ノルブラントを知る者たち』

『アリゼーを探して』

『モルドの市』

『多分それは腹ごなし』『琥珀の砂漠を行く』

『あの娘の足跡』

『宿を発つなら』

『アルフィノを探して』

『いらないもの』

『動かない湖』

『歓迎の門』

『たゆたう暮らし』

『最後の歓楽都市』

『ユールモア見学』

『せまりくる誘惑』

『樹葉に射す天光』

『大罪食い』

漆黒のヴィランズ メインクエスト『多分それは腹ごなし』『琥珀の砂漠を行く』

カサード : ガッハッハ! 根性あるなぁ、お前!
まあ、ローンロンが扱ってるのは、
おおむね悪いモンじゃないから、心配はするな!
カサード : さて……腹もふくれたことだし、
いよいよお前を目的地に連れて行きたいんだが……。
カサード : 悪い、俺にも少しだけ時間をもらってもいいか?
このモルド・スークで、早めに済ませなきゃならない取引が、
いくつかあるんだよ。
カサード : おっ、手伝ってくれるのか?
ありがとな、そうしてくれると手早く済むぜ!
カサード : お前にメモを渡すから、
そこに書かれている3つの品を受け取ってきてくれ。
事前に代金は払ってあるから、もらってくるだけでいい。
カサード : それじゃあ、俺も自分の担当分をまわってくる。
またあとでな!

トールトル : ……もしかして、カサードの代わりに来たネ?
ええと、じゃあ……何を渡せばいいんだっけ?
トールトル : ああそうそう、「鉄鉱石」ネ!
ちょうどその箱がそうだから、持っていくといいヨ!
トーントン : あっ、カサードさんのお仲間ネ?
待ってたヨ、それが「食用サボテン」だから、
袋ごと持ってって!
ムールムル : ちょっと! 触るの禁止ネ!
それはもう買い手がいる商品ヨ!
もっと高値を払ってくれるなら、考えなくもないけどネ……?
ムールムル : な、なんだ、カサードのところのヒトネ!?
そそそ、そういうことなら、先に名乗ってほしいヨ……。
ムールムル : お察しのとおり、それが「ナバスアレンの骨董品」ネ。
もちろん中身は入っているから、持っていくがいいヨ!

カサード : ガッハッハ! 根性あるなぁ、お前!
まあ、ローンロンが扱ってるのは、
おおむね悪いモンじゃないから、心配はするな!
カサード : さて……腹もふくれたことだし、
いよいよお前を目的地に連れて行きたいんだが……。
カサード : 悪い、俺にも少しだけ時間をもらってもいいか?
このモルド・スークで、早めに済ませなきゃならない取引が、
いくつかあるんだよ。
カサード : おっ、手伝ってくれるのか?
ありがとな、そうしてくれると手早く済むぜ!
カサード : お前にメモを渡すから、
そこに書かれている3つの品を受け取ってきてくれ。
事前に代金は払ってあるから、もらってくるだけでいい。
カサード : それじゃあ、俺も自分の担当分をまわってくる。
またあとでな!
トールトル : ……もしかして、カサードの代わりに来たネ?
ええと、じゃあ……何を渡せばいいんだっけ?
トールトル : あれ……そうだったっけ……?
なーんか違う気がするから、ちゃんと確認してきてほしいヨ。
トールトル : ……もしかして、カサードの代わりに来たネ?
ええと、じゃあ……何を渡せばいいんだっけ?
トールトル : ああそうそう、「鉄鉱石」ネ!
ちょうどその箱がそうだから、持っていくといいヨ!
トーントン : あっ、カサードさんのお仲間ネ?
待ってたヨ、それが「食用サボテン」だから、
袋ごと持ってって!
ムールムル : ちょっと! 触るの禁止ネ!
それはもう買い手がいる商品ヨ!
もっと高値を払ってくれるなら、考えなくもないけどネ……?
ムールムル : な、なんだ、カサードのところのヒトネ!?
そそそ、そういうことなら、先に名乗ってほしいヨ……。
ムールムル : お察しのとおり、それが「ナバスアレンの骨董品」ネ。
もちろん中身は入っているから、持っていくがいいヨ!
カサード : うおっ、もしかして、そっちはもう終わったのか!?
カサード : ああ、確かに頼んだのはこれですべてだ。
カサード : いやぁ、初めての場所なのに早いもんだ!
お前のこと、水晶公と同じ出不精かとも思ったが、
こりゃあずいぶん旅慣れしてるな……?
カサード : しかし……こうなると、ちと困ったな。
実は、この店との取引で、手違いが起きててな。
カサード : これから仲介の商人も呼んで、
いろいろ問い詰めなくちゃならないんだ。
お前には、しばらく待ってもらうことになる……。
???? : あれっ、カサードさん?
久しぶりだねぇ!
カサード : おお、テスリーン!?
ちょうどいいところに!
カサード : こいつが、お前んとこに滞在してる、
アリゼーに会いたいらしくてな。
案内したいが手が空かなくて、困ってたんだよ。
テスリーン : ……もしかして、Cloさん?
テスリーン : すっごく強くて、世界を股にかける旅人で、
あっちでもこっちでも引っ張りだこの、
あのCloさん!?
テスリーン : やっぱりー!
アリゼーから、お噂はかねがね!
まさか本物に会える日がくるなんて!
テスリーン : 私は、テスリーン。
アリゼーが用心棒をしてくれている、
「旅立ちの宿」の世話人です!
テスリーン : もしよければ、私が案内を代わろうか?
こっちはちょうど、買い出しが済んだところだし……。
カサード : おお、そいつは助かる!
カサード : そういうわけで、一旦お別れだが、
うちの隊商は、しばらくここらに滞在してる。
お前の用事が終わったら、クリスタリウムまで送ってやるよ。

テスリーン : さぁて、そうと決まれば、
ちゃちゃっと行きましょ、Cloさん!
アリゼーにも早く会わせてあげたいし!
テスリーン : 私たちの暮らす「旅立ちの宿」は、
ここモルド・スークから、さらに南にあるんだ。
テスリーン : ということで、出発の支度をしたら、門の外で集合しよう!
私も荷物を持って、そこに行ってるね!

テスリーン : あっ、来た来た!
それじゃあ、南に向けて出発するんだけど……
ひとつだけ、頼みごとしてもいいかな。
テスリーン : このあたりには、買い物帰りの客を狙って、
飢えたコヨーテがよく出るの。
テスリーン : 私も、護身程度には剣を扱えるんだけど……その……
いろいろと安くしてくれるっていうから、買いすぎちゃって。
荷物を抱えて歩くので精いっぱいなんだ。
テスリーン : だから、もしコヨーテが出たら、
追い払ってもらえるかな……?
テスリーン : よかった、さすがアリゼーの憧れの……おおっと。
なんでもナイナイ、さあ行きましょう!
テスリーン : ごめん、言ったそばからだったね……。
大丈夫? 怪我はない?
テスリーン : それにしても、あなたって本当に強いんだね!
私から見たら、アリゼーも十分に強くて勇敢だけど、
なるほどなぁ……。
テスリーン : って、しみじみしてる場合じゃなかった!
また急に襲われるより、今度はあなたに先行してもらって、
コヨーテがいたら倒してもらう方がいいよね!?
テスリーン : 申し訳ないんだけれど、少し先で見渡してみて!
よろしくね……!
テスリーン : あっ、無事でよかった!
コヨーテの鳴き声がここまで聞こえてきたから、
ちょっとドキドキしちゃったよ……。
テスリーン : 安全を確保してくれて、どうもありがとう!
それじゃあ私も、がんばって荷物を運んじゃうよー!
テスリーン : はい、とうちゃーく!
Cloさんのおかげで、荷物も無事!
というか、私ひとりだったら大ピンチだったよね……。
テスリーン : 本当に、何かお礼ができたらいいんだけど……。
とりあえず、中に入ろっか。
テスリーン : あらためまして、「旅立ちの宿」にようこそ。
クリスタリウムからのお客さんなんて、アリゼー以来かな。
テスリーン : 見てのとおり、ここでは数名の患者たちと、
私たち世話人が暮らしてるんだ。
>なんの病気?

テスリーン : 何の……って……。
テスリーン : ……本当に、アリゼーの仲間なんだなぁ。
ノルヴラントに生きていて「これ」を知らない人が、
彼女のほかにもいたなんて。
テスリーン : ここの事情は、あとでアリゼーに聞いてみて。

漆黒のヴィランズ メインクエスト『モルドの市』

カサード : この集落は、「モルド族」の奴らが仕切ってるんだ。
「光の氾濫」以降、行き場を失った人の一部が流入したから、
ヒュム族なんかも住んでるけどな。
カサード : お前、モルド族に会うのもはじめてか?
うさんくさいし、体もくさいが、いい奴だぞ!
カサード : まずは族長の「ゲーンゲン」さんに挨拶しに行こう。
俺が仲介をしてやるよ!

カサード : ゲーンゲンさん、
こいつが今話した、水晶公の知り合いです。
愛嬌のある商人 : ああ、はじめましてヨ!
捨てるものを拾う町、「モルド・スーク」にようこそネ!
カサード : モルド・スークは「モルドの市」って意味でな。
その名のとおり、今となってはアム・アレーンで最大の、
にぎやかな市場があるのさ。
カサード : ここらの鉱山で採れる鉱石はもちろん、
ほかでは見かけない、おもしろい品も出回ってる。
カサード : アム・アレーンに好んで来る奴はいないって言ったが、
ここだけは別だな!
掘り出し物を探して、商人連中が集まってるよ。
愛嬌のある商人 : みんなが要るもの、どこにでも売ってるネ!
そうでないもの、ここにしかないヨ!
愛嬌のある商人 : だからこそ来るネ!
遠くからのお客さん、高値つけるお客さん!
愛嬌のある商人 : だから、スークはいつでも上々ネ!
この世界にあるもので、いらないものなんて、ないネ!
カサード : ゲーンゲンさん、それ、毎回言ってるよな!
代々の教えだったっけか?
カサード : まあ、その信念があったからこそ、
種族をとわず、難民を受け入れてくれたんだろうさ。
ありがたいことだ。
カサード : さて……これからアム・アレーンで活動するなら、
お前も、この集落の連中と仲良くなっておくべきだ。
カサード : ここでは、新顔が来たときに、
ある儀式をして信頼関係を結ぶんだが……。
愛嬌のある商人 : いいヨ! 「初買い」してってヨ!
市場で売ってるもの、何かひとつ買えばいいネ!
値段は高くても、低くても構わないヨ!
カサード : ……ということさ。
そして、このために使ってほしいと、
水晶公からの封書に、小遣いが入っていてな。
カサード : 驚くなかれ、フッブート金貨だ!
いやぁ、俺も久々に見た!
商い中のモルド族 : フッブート金貨!? 本当ネ!?
愛嬌のある商人 : 新顔さん、初買いは是非うちで!
壺売りのモルド族 : いいや、ウチがいいヨ!
すべすべの壺が……すごくすべすべの壺があるのネ!
ゲーンゲン : こらこら、みんな落ち着くネ!
ゲーンゲン : こちらのヒトは、まだしばらく荒野を旅するそうヨ。
かさばるもの、重たいもの、壺、よくないネ!
愛嬌のある商人 : 旅するには、元気がいるネ。
初買いは、「ローンロンの蠢く食料品店」で、
何か食べてくの、おすすめヨ!

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ローンロン : いらっしゃ~い、旅人さん!
ウチで初買いしていって、ついでに元気もつけてくヨ!
ローンロン : ササッ、まずは自慢の商品を、
じっくりまじまじ見てくといいネ!
ローンロン : それは「メラメラやる気ハム」ネ!
リザードの貴重な部位を、秘伝のスパイスでハムにしたヨ!
ちょっと変な匂いがするけど、食べると体がカッカするネ!
ローンロン : それは「ダラダラよだれパン」ネ!
中に、甘酸っぱいサボテンの実がたくさん練りこんであるから、
パサパサしてても大丈夫! 健康にもいいヨ!
ローンロン : それは「ぷりぷりミミズ漬け」ネ!
みんな大好き白ミミズを、蜜に漬けこんだ夢の一品ヨ!
これ以外のスイーツは食べられなくなるネ!
ローンロン : ……どうしたネ?
ローンロンを買うなら、フッブート金貨1枚じゃ足りないヨ?
ローンロン : それは「モチモチおやつ串」ネ!
近くの岩場に隠れている小型のカエルを、シンプルに焼いたヨ!
あっさりしていて、食べやすいネ!
ローンロン : じっくり、しっかり、吟味できたネ?
それじゃあ、どれを買ってくネ?

>ミミズ選択

ローンロン : ミミズ漬け~!
やっぱりそれを選んじゃうよネ!
ローンロンも大好きヨ~!
ローンロン : それじゃ、お代を頂戴するネ?
ローンロン : フッブート金貨、確かにいただいたネ!
これなら、瓶15個分のミミズ漬けが食べられるヨ!

>完食を選択

ローンロン : 旅人さん、気持ちのいい食べっぷりだったネ!
ローンロンもみんなも、感動しちゃったヨ!
ローンロン : 初買いも、これで成立ネ!
スークの仲間が増えて、ローンロンも嬉しいヨ!
「ゲーンゲン」さんにも、伝えておくといいネ!
ローンロン : …………本当、大丈夫ネ?
愛嬌のある商人 : ここから見てたヨ、Cloの初買い!
気持ちのいい買いっぷりをしてくれて、ありがとネ!
愛嬌のある商人 : これで、Cloもスークの仲間、
次に来たときには「常連」ネ!
アム・アレーンで困ったことあったら、頼ってヨ!

漆黒のヴィランズ メインクエスト『アリゼーを探して』

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水晶公 : アリゼーに会いに行くのだな。
彼女はとくにあなたを案じていたから、再会を喜ぶだろう。
水晶公 : いや……もとはといえば、私が彼女を、
最悪のタイミングで喚んでしまったせいなのだが……。
それについては、もうたくさん怒られたので許してほしい……。
水晶公 : 彼女のいる「アム・アレーン」に出入りしている隊商あてに、
紹介状をしたためておいた。
水晶公 : ミーン工芸館の近くにある「アマロ桟橋」に行って、
隊長の「カサード」に、それを渡すんだ。
きっとアリゼーの待つ地へと導いてくれるだろう。


カサード : おっ? 見ない顔だな。
もしかして、うちの隊商に入りたいのか?
カサード : なんだ、公の客人かよ!
……ふむふむ、アム・アレーンにいる仲間に会いに行きたいと。
カサード : そういうことなら、任せときな!
ちょうど次の仕入れのために、あっちにいく予定だったんだ。
一緒に乗せてってやるから、準備ができたら声をかけてくれ!
カサード : おっ、準備ができたんだな?
それじゃあ、過酷な砂漠の旅にご案内といくか!
カサード : く~っ、やっぱりこっちの気候は厳しいな!
天を光が覆おうが、昼は暑く、夜寒いのが荒野ってもんだ。
お前も、対策はしっかりしておけよ。
カサード : さて……水晶公からの紹介状によると、
お前をアリゼーがいる「旅立ちの宿」って場所まで、
連れて行ってほしいそうなんだが……。
カサード : あそこは、ちっと遠くてな。
まずは手前にある「モルド・スーク」って集落を目指そう。
俺が仕事ついでに案内してやるよ!
カサード : じゃ、お前ら、ここは任せるぜ!
カサード : よぉし、まずは南西に向かって直進だ!
カサード : ちょいと待った。
お前は、はじめてアム・アレーンに来るんだったよな?
カサード : なら、「砂の川」を渡る前に、
そこでちょっと振り返ってみろよ!
カサード : ……でっかいだろ?
ここらにまだ「ナバスアレン」って国があったころの城、
北方を守護する「カスール・シャル」さ。
カサード : これほどの城を造れるくらいだ、
ナバスアレンは、ノルヴラント有数の大国だったらしい。
カサード : が、「光の氾濫」によって、
首都を含めた領土のほとんどが消失……。
わずかに生き残った連中も、概ねよそに身を寄せた。
カサード : 今じゃもう、国はおろか、好き好んで来る奴もいない。
あの立派な城でさえ、俺たち隊商のアマロ留ってわけさ。
カサード : でもま、何事にも例外はあるだろ?
これから行く「モルド・スーク」は、まさにそんな場所だから、
少しは楽しみにしてるといいさ。
カサード : ……それじゃ、再出発だ!
ここから、さらに南西へ進むぞ!
カサード : よし、到着っ!
ここがひとまずの目的地、モルド・スークだ!

漆黒のヴィランズ メインクエスト『ノルブラントを知る者たち』

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水晶公 : こちらの事情を知ってもらったのだ、
次こそは、あなたの仲間についての話をすべきだろう。
水晶公 : まずは、場所の移動を。
私の執務室は、クリスタルタワーの内部にある。
「衛兵団の守衛」に声をかけて、中に入るとしよう。


衛兵団の守衛 : 水晶公の、お客人ですね。
どうぞお通りください!
水晶公 : ようこそ、私の執務室……「星見の間」へ。
ここならば、周りを気にせず話ができるだろう。
水晶公 : あなたに話さなければならないことは多いが、
そのどれもが、私以外の第一世界の民は知りえない秘密。
そこだけ、ご了承願いたい。
水晶公 : では、さっそくだが……
「暁の血盟」の者たちの行方について、伝えよう。
水晶公 : 結論から言えば、彼らはこちらに来ている。
水晶公 : ……が、最近来たというわけではない。
原初世界と鏡像世界では、時間の流れにズレがあるのだ。
水晶公 : 原初世界の1時間が、第一世界の1年に相当するときもあるし、
その逆もありうる。
ズレ具合は不定で、予測さえできない。
水晶公 : もっとも、ここ最近はズレが少なくなる傾向にある。
当面は、この点について心配する必要もないだろう。
水晶公 : しかし、あなたの仲間については……
サンクレッドはこちらに来て5年、
ヤ・シュトラとウリエンジェは3年。
水晶公 : 直近のアルフィノとアリゼーですら、
もう1年近く、第一世界で過ごしているのだ。
水晶公 : ……私はもともと、あなただけを喚ぶつもりだったのだが、
世界をまたぐ召喚術はとても難しく、
あなたと近しい彼らを招いてしまった。
水晶公 : 想定外の不完全な召喚によって、彼らは今、
「見えて触れられる幽霊」というような状態だ。
水晶公 : あなたは、ある程度自由にふたつの世界を行き来できるが、
彼らは自力で帰ることもできない……。

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水晶公 : ……当初は、私も含め、
彼らを帰還させる方法を最優先で探していたのだ。
水晶公 : しかし、それが難航したのに加え、
ウリエンジェが、召喚される際に通った次元の狭間で、
「ある光景」を視たと告白したことで、事情が変わった。
水晶公 : 次元の狭間では、空間も時も、あらゆるものが混在する。
彼がそこで視たのは……未来だ。
水晶公 : それは、原初世界と、第一世界が統合されるという未来。
水晶公 : それと同時に原初世界で発生する「第八霊災」によって、
多くの犠牲者が出るということ。

そして……
水晶公 : その犠牲者の中に、「暁」の英雄……
あなたも含まれていたというのだ。
水晶公 : 事態を重く見た彼らは、第一世界側から、
世界の統合を防ぐことができないかと検討しはじめた。
水晶公 : ……魂は原初世界にあらずとも、
彼らは、かの世界とあなたのために、戦い続けていたのだ。
水晶公 : 結果わかったのが、第一世界を脅かしている罪喰いの脅威……
これを打破することができれば、
世界の統合を……霊災を、防げるかもしれないということだ。
水晶公 : その原理については、私が今語ったとて、
到底信じられるものではないだろう。
水晶公 : まずは、各地で活動している仲間と再会し、
彼らから話を聞いてみるといい。
水晶公 : 当然、再会の手助けは惜しまないし、
ともに戦ってくれるかを決めるのも、そのあとで構わない。
水晶公 : 彼らをもとの世界に帰還させる方法についても、
いつか必ず、私が突き止めよう。
水晶公 : だから今は……少しだけでいい、信じてみてはくれないか。


水晶公 : ありがとう……。
信用を裏切ることのないよう、全力を尽くすよ。
水晶公 : さて、そうと決まれば……
仲間に会いにいくために、旅の支度を整えてもらわなければ。
水晶公 : 世界を移動したことで、体に負担もかかっているだろう。
あなたの部屋を用意させるから、休息もとるといい。
……案内しよう。

水晶公 : さて、あなたの部屋だが……
クリスタリウムにいくつかある居住地のうち、
「ペンダント居住館」に、ちょうどいい空きがあったはずだ。
水晶公 : そこへ案内するとなると、市場の近くを通ることになるから、
念のため、再度それも紹介しよう。
……こちらへ。
水晶公 : 改めて……ここがクリスタリウムの商いの中心、
「ムジカ・ユニバーサリス」だ。
旅の支度をするときには、ぜひ利用してほしい。
水晶公 : ……ああ、金銭については心配無用だ。
あなたが所持しているギル硬貨も、使うことができるだろう。
水晶公 : こちらでも「光の氾濫」以前は、
大国が発行する通貨が流通していたのだが……
氾濫以後は、混迷を極めてね。
水晶公 : 結局、硬貨の金属としての価値を価格とする、
シンプルな方法に落ち着いたのだ。
水晶公 : この街では、クリスタルタワー内部から発見された、
アラグという文明の貨幣を参考にして、
価格の単位を「ギル」と定めた。
水晶公 : そしてその単位は、私たちの商いとともに、
各地へと広まっている。
水晶公 : ヤ・シュトラいわく、原初世界で使われている硬貨は、
こちらでもほぼ同価値のギルになるそうだ。
水晶公 : ほかにも、塔内部から発見された品は、
私たちの生活を大いに支えてくれている……。
水晶公 : あなたにも馴染のものが、あるかもしれないな。
水晶公 : しかし、すべてをこちらで調達しなおすのは手間か……。
原初世界と、モノのやりとりができた方が……ふむ……。
水晶公 : 『私の友はそこにいるか』
???? : ええ、ええ、もちろんだわ!
今日は、どんなに楽しいご用事かしら?
水晶公 : やあ、フェオ=ウル。
お前をいちばん優れたピクシーと見込んで、頼みがある。
水晶公 : 彼は、遥か遠くからきた私の友人だ。
水晶公 : その故郷と、荷のやりとりをしたいと思っているのだが、
お前の力を借りることはできるだろうか?
フェオ=ウル : まあ!
あなた、世界の境目の向こう側からきたヒトね!?
フェオ=ウル : そんなおもしろいことってある?
勇敢で無謀、私たちの持たない心でできているのだわ!
フェオ=ウル : ええ、ええ、いいでしょう!
私と契約したのなら、きっと力になってあげるわ。
フェオ=ウル : ねえ、あなた。
世界の境目を渡ってくるときに、服や爪を落してはいない?
フェオ=ウル : バッチリ!
つまり、あなたのモノはあなたと同じに、
境目を渡ってこられるのだわ。
フェオ=ウル : だから今より、私はあなたの『美しい枝』。
あなたは私の『かわいい若木』。
ふたつのあいだに、継ぎ目はないのよ!
フェオ=ウル : さあ……手をかざして?
フェオ=ウル : はい、おしまい!
これからよろしくね、私の若木
フェオ=ウル : ねえねえ、さっそく何か願ってちょうだい!
私、境目の向こう側に行ってみたいのだわ!
水晶公 : それなら、向こうであなたを待っている者に、
ひとまずの無事と、状況を伝えてはどうだろうか?
フェオ=ウル : 承ったのだわ!
それじゃ、ちょっと行ってくるわね!
水晶公 : あれはピクシー族という、魔法生物に近しい種族なんだ。
水晶公 : 普通はなかなか人の街に現れないものだが、
中でも好奇心旺盛な彼女は、
クリスタリウムを気に入ってくれたようでね。
水晶公 : さて、次こそあなたの部屋に案内しよう。

水晶公 : ああ、ちょうど部屋の確認もできたところだ。
あなた用に一室確保できたので、
今後はそこを、私室として自由に使ってもらって構わない。
水晶公 : 部屋までは、管理人の彼が連れて行ってくれる。
そこで休んで、旅支度を整えたのちに、
さきほどの「星見の間」でまた会おう。
水晶公 : それでは、私はこれで…………
水晶公 : …………Clo。
こちらへ来てくれて、本当にありがとう。
夜は来ずとも、あなたに安息があらんことを。
ペンダント居住館の管理人 : はじめまして。
私は、このペンダント居住館の管理人をしております。
ペンダント居住館の管理人 : 部屋の支度はすぐに整いますが、
このままお休みになられますか?
???? : ……オマエ……ハ…………。
???? : お前は、原初世界の光の戦士……!?
どうして、ここに……!
???? : なっ……!
俺の声が、聞こえてるのか!?
???? : 嘘だろ……こんなことって……。

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???? : 闇の戦士……
確かに、そっちの世界ではそう名乗っていたな。
アルバート : 俺の正しい名前は、アルバート
原初世界で使っていた偽名とも、発音はほぼ同じだ。
アルバート : ……かつて、俺と仲間たちは、
この世界に「光の氾濫」が起きる原因を作ってしまった。
アルバート : このまますべて無にされるくらいなら……
そう思って、アシエンに導かれて原初世界に渡り、
世界統合を後押ししようとしたんだ。
アルバート : そして、お前たちに敗れた。
だが、光の巫女……ミンフィリアとの出会いがあって、
俺たちの魂は、こちらの世界に帰還したんだ。
アルバート : 戻ったのは、「光の氾濫」が、
ちょうどノルヴラントを飲み込まんとしたときだ。
アルバート : ミンフィリアと、仲間たちの魂は、
それを防ぐために力を使い……消えたよ。
俺だけを遺してな……。
アルバート : なあ、今はいつだ……?
「光の氾濫」からどれだけ時が経った?
アルバート : 100年……。
そうか……そんなにも……。

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アルバート : 俺はもう、何に触れることもできない。
この姿は誰にも見えず、
どれだけ叫ぼうと、声が届くことはない。
アルバート : たださまようことしかできない、亡霊なんだよ。
アルバート : 長い間、歩き続けた気もするが……
いつしか自分の形も見失って、意識も曖昧になっていた。
アルバート : それが、さっき急に、目が冴えはじめたんだ。
何かに引かれる感覚があって、気が付けば、ここにいた。
アルバート : お前は、なぜ俺が見える?
そもそも、どうしてここにいるんだ……?
アルバート : 第一世界を救うために、お前が喚ばれたわけか……。
アルバート : 馬鹿だな……。
世界は決して救われないし、
世界を救おうとする奴は、もっと救われない。
アルバート : 少なくとも、俺はもう……。
さまよっているうちに、戦っていた理由さえ忘れたよ……。
アルバート : だが、こうしてお前と巡り会ったのも、
お前にだけ俺が見えるのも、
理屈はわからないが……意味のあることかもしれない。
アルバート : 俺は、俺が遺された意味を知りたい……
今度こそ、旅を終わりにしたいんだ。
アルバート : お前の戦いを、しばらく見物させてもらう。
アルバート : せいぜい、気をつけろよ。
……この世界はもう、英雄の居場所じゃないんだ。

衛兵団の守衛 : Clo殿、お話は伺っております!
中にお入りになられますか?
水晶公 : 部屋の具合はどうだった?
少しは休めただろうか……?
水晶公 : えっ……?
それは、その……はじめて聞く話だが……
もし休息に支障が出るようだったら、また教えてくれ。
水晶公 : さて……それではさっそく、
「暁」の仲間たちの現在地を説明しよう。
水晶公 : これが、「光の氾濫」を逃れて残っている地域……
ノルヴラントの暫定地図だ。
水晶公 : このあたりが、クリスタリウムのある、
「レイクランド」と呼ばれる一帯。
水晶公 : 北には、妖精郷「イル・メグ」。
ここには、ウリエンジェが滞在している。
水晶公 : 東には、古くに栄えた「ラケティカ大森林」。
ヤ・シュトラが拠点にしている場所だ。
水晶公 : ……しかし、これらの地域は、侵入に少々準備がいる。
水晶公 : まずは、クリスタリウムから飛行獣で直行できる土地にいる、
アルフィノ、アリゼーと再会をすべきだろう。
水晶公 : アルフィノがいるのは、西の海に浮かぶ「コルシア島」だ。
ここには、貴人や富豪が集う大都市「ユールモア」がある。
水晶公 : 彼は、世界を救う足がかりとして、
まず人を知り、人脈を得ることを選んだのさ。
今は当地で、情報収集にあたっていると聞く。
水晶公 : 一方、アリゼーがいるのは、
南に広がる渇いた地「アム・アレーン」だ。
水晶公 : ここは、「光の氾濫」によって、
一切の無になってしまった大地との境目。
人が存在できる限界域であり、罪喰いとの戦いも多い。
水晶公 : アリゼーは兄と異なり、まず敵を知るべきだと言ってね。
己の鍛錬もかねて、かの地で用心棒をしているらしい。
水晶公 : アルフィノのいる「コルシア島」と、
アリゼーのいる「アム・アレーン」。
訪ねるのは、どちらが先でも構わない。
水晶公 : 行きたい方が決まり次第、声をかけてくれれば、
すぐに移動の手配をしよう。

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水晶公 : ああ、サンクレッドについては……
そうだな、ある人物とともに、
流しの罪喰いハンターをやっている……というところだ。
水晶公 : すぐに再会するのは難しいが、
ときが来れば、必ず巡り会えるだろう。

漆黒のヴィランズ メインクエスト『第一世界の街』

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水晶公 : さて、さっそく私の執務室に移動してもいいのだが……ふむ。
水晶公 : 込み入った話をするためにも、
あなたにはまず、我々の実情を知ってもらいたい。
水晶公 : いくつか街の主要な施設を紹介するので、
そこの顔役たちと話し、「この世界についての話題」を、
集めてきてはくれないか?
水晶公 : ここからまっすぐに進むと……
あなたならご存知だろう、エーテライトがある。
水晶公 : 恐らくだが、正しい形で召喚されたあなたならば、
己の通ってきた道を辿り、
原初世界の地脈とも繋がれるかもしれない。
水晶公 : 顔役たちを訪ねる前に、一度試してみるといいだろう。
水晶公 : エーテライトの左隣にある階段を上り、建物を出ると、
この街の職人たちが集う「ミーン工芸館」がある。
顔役は「カットリス」という女性だ。
水晶公 : 階段を上らず、左側の通路を進むと、
つきあたりが「博物陳列館」……巨大な書庫だ。
顔役は「モーレン」という青年さ。
水晶公 : エーテライト・プラザの右側に進むと、市場に繋がっている。
流通を取りしきるのは、顔役の「ブラギ」だな。
水晶公 : 以上が、あなたに回ってもらいたい場所だが……
行き方は、概ね伝わっただろうか?
水晶公 : さすがだ。
拡張を重ねている街だから、どうにも構造が複雑なのだが……
あなたならば、心配ないだろう。
水晶公 : ……ああそうだ、ひとつだけ注意してもらいたいことがある。
水晶公 : さきほどの関所でもそうだったように、
この世界に生きる民は、普通、別世界の存在を知らない。
あなたの素性は、彼らには理解しがたいものだろう。
水晶公 : ゆえに、身元を問われた際には、
水晶公の同郷人だと答えるといい。
この街において、それは詮索無用を意味する言葉になる。
水晶公 : それでは、ひと回りしたら、
街中央にある大きな広場で落ち合おう。
……また後程。


ブラギ : ずいぶんと、物珍しそうだな……。
ということは、新入りか……。
ブラギ : ここは「ムジカ・ユニバーサリス」……
大仰な名前がついているが、つまりは市場だ。
俺は、ここの市場長をやっている……。
ブラギ : お前のような、ミステル族の装備も取り扱っているから、
好きに利用するといい……。
ブラギ : うん……?
聞きなれない響きだな……どこかの方言か……?
ブラギ : そこの、手前で話しているふたりのうち、
背の低い方が「ヒュム族」……。
ブラギ : 相手の、背が高い方が「エルフ族」……。
ブラギ : 向こうにいる屈強そうなのが、
「ガルジェント族」で……
ブラギ : 角が生えているのは、「ドラン族」だ。
ブラギ : そして、長い尻尾とウロコの肌を持つのが、
牧畜を得意とする「ズン族」なのだが……。
ブラギ : ……どうやら、お前はそう呼んでいないようだな。
種族の呼び方が違うなんて、方言にしても珍しいが……
いったいどこの出だ……?
ブラギ : ああ……なるほど……。
水晶公の同郷だったか……。
ブラギ : ならば納得だ。
ここ数年、同じように名乗る者がここに来ることがあったが、
皆とても賢い反面、妙なところで非常識でな……。
ブラギ : ならばお前も、そういうものなのだろう。
……これからも、わからないことがあったら聞いてくれ。

 

アンシベルト : 何か本をお探しですか?
配置がわかりにくくて申し訳ありません……
なにぶん量があるものですから、整理が追い付いていないのです。
モーレン : あ、あの……!
住民名簿に載っていない方とお見受けしますが、
もしや、外からいらしたんですか!?
モーレン : ででで、でしたら、何か本や書類など……
いっそ紙切れでもいいので、お持ちではないでしょうか!?
モーレン : あ……すみません、つい悪い癖が……。
モーレン : 僕は、モーレン。
この「博物陳列館」の司書をしています。
モーレン : ここは、ご覧のとおり、
あらゆる書物を蒐集し、保管する場所です。
モーレン : 「光の氾濫」によって、多くの土地や命が失われたことで、
あまたの知識も失われてしまいました……
僕たちは、さらなる知の喪失を防ぐため、活動しているんです。
モーレン : それで……あなたは、どうしてこちらに?
もしかして、何か調べたいことが……!?
モーレン : 世界の現状を知りたいですって!?
すばらしい、当たり前のことでも学びなおしてみると、
新たな発見があるものですよね、わかりますとも!
モーレン : それじゃあ、せっかくなので、初歩の初歩から……
近代史を児童向けにまとめた絵本があるので、持ってきます。
少々お待ちくださいね。
モーレン : お待たせしました。
それでは、いかにして世界が今に至ったか、
お話しいたしますね!
モーレン : およそ100年前のこと……。
「光の戦士」と呼ばれる大罪人たちが、
世界の闇を司る、「影の王」を殺してしまいました。
モーレン : するとまもなく、どこからともなく光があふれだし、
巨大な波となって、世界を呑み込みはじめたのです。
モーレン : これが「光の氾濫」と呼ばれる災害……。
呑み込まれてしまった場所は、生命が存在することのできない、
まっさらな無の大地になってしまいました。

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モーレン : ついに世界の9割が呑み込まれ、
波が、最後に残ったここ「ノルヴラント」の地に迫ったとき、
人々の前に「光の巫女」が現れました。
モーレン : 巫女は迫りくる光の波をとめ、光の氾濫を収束させました。
こうして、ノルヴラントだけが消滅せずに残ったのです。
モーレン : ……しかし、悲劇は終わりませんでした。
無の大地から、ノルヴラントに向けて、未知の化け物……
「罪喰い」が侵入してきたからです。
モーレン : 罪喰いが放つ、強い光の力によって、
ノルヴラントからは夜の闇が失われてしまいました。
モーレン : そしてそれらは今も、残ったわずかな人類を喰らい、
脅かし続けているのです……。
モーレン : 以上が、この世界の現状です。
もし復習したくなったら、いつでも僕にお声がけください。
モーレン : それから……その……
今後は同じ街の仲間として、よろしくお願いいたします!
モーレン : 本に記されている内容は変わりませんが、
読み手の状況によって、受け止め方は変わるものです。
つまり、復習は大歓迎ですよ!
モーレン : 本に記されている内容は変わりませんが、
読み手の状況によって、受け止め方は変わるものです。
つまり、復習は大歓迎ですよ!

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カットリス : ……これだけ物が集まってるのは、珍しいだろう?
よそじゃ、なかなかお目にかかれない光景さ。
カットリス : 見ない顔だと思ったが、新入りだね?
ようこそクリスタリウムへ。

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カットリス : あんたはいい街を選んだよ。
罪喰いが攻めてきても、水晶公が障壁を張ってくれるから、
外よりはいくらか安全なんだ。
カットリス : その内側では、あたしたち「ミーン工芸館」の面々が、
協力して資材を調達し、物づくりをすることで生活を支えてる。
ここは、クリスタリウムの製造業の中心なのさ!
カットリス : ただし!
ユールモアの街みたいに、贅沢三昧とはいかないよ。
働かざる者、食うべからずってね。
カットリス : あんた、見るからに働き盛りって感じだけれど、
もともとは何をしてたんだい? 出身は?
カットリス : なに、水晶公と同郷だって?
それは……へぇ……あんたがねぇ……。
カットリス : だったらなおさら、ここの住民として、歓迎しなくちゃね。
なんといっても、この街は公のおかげでできたんだから。
カットリス : 水晶公は、本当に偉大な魔法使いなんだ。
この街の中心にある「クリスタルタワー」も、
あの方が、どこからともなく喚び出したものらしい。
カットリス : 「光の氾濫」以降、人は住む場所を追われる一方だったから、
難民となった大勢の人々は、ワラにもすがる思いで、
その塔のもとに集まりはじめた……。
カットリス : それを公が受け入れたのが、クリスタリウムのはじまりだ。
以降、塔の中から発見される不思議な道具の助けも借りながら、
この街は発展してきたってわけさ。
カットリス : ちなみに、それから何十年も経ってるが、
水晶公の容姿はちっとも変わっていないらしい。
カットリス : それも含めて、謎の多い人だけれど……
あたしたち住民は、みんな、公に感謝してるんだ。
彼のすべてを暴かずとも、信頼は揺らがないよ。
カットリス : ということで、あんたがその同郷だって言うなら、
誰も余計な詮索はしないだろうよ。
カットリス : ただ、もしあんたが何かの職人なら、
その腕前には興味津々さ!
いずれ機会があったら、また訪ねてきておくれ。
カットリス : ここは人々の生活を照らす、ミーン工芸館!
あたしは館長のカットリス!
改めて……これからよろしくね。


水晶公 : どうだろう、この世界のことについて、
皆の話は聞けただろうか……?
水晶公 : ああ、どれもそのとおりだ。
こちら側の状況を把握してもらえて、本当にありがたい……。
水晶公 : ちなみに、皆はクリスタルタワーがどこから来たか知らないが、
これはもちろん、そちらの……原初世界から喚んだものだ。
水晶公 : あなた方の召喚に先駆けた、最初の試みだったから、
どこの時代から喚んでしまったのかさえ、わからないがね……。
この塔が来たことで、運命が大きく動き出したのだ。

 

漆黒のヴィランズ メインクエスト『予感』

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タタル : みなさん、集まってくださったんでっすね……!
タタル : 私たちも、さっそく装置の捜索を始めるでっす!
少しでも怪しいものを、とにかく集めていくでっす!
???? : おっ、真打も合流か!
手掛かりが少なくて困ってたんだ、助かるぜ。
タタル : ビッグスさん! ウェッジさんも!
ビッグス : 「暁の血盟」のピンチとなりゃ、
協力しないわけにいかないからな。
ビッグス : ジェシーに取っ掴まって来られなかったシド会長の分まで、
俺たちが働かせてもらうぜ。
ウェッジ : が、が、がんばるッス!
タタル : ありがとうございまっす!
みんなで、必ず装置を見つけるでっす!
ビッグス : うーん……。
ここらにはなさそうだなぁ。
ビッグス : ウェッジ、お前、隙間から奥に入れないか?
ウェッジ : ええ!?
いくらオイラでも、さすがに無理ッス!
タタル : それじゃあ、私がやるでっす!
ビッグス : 悪い、伝えてなかった!
奥の方は、まだ安全が確保されてないから、
深入りしすぎるなって財団の調査員が……
ビッグス : ……って、何か見つけたのか?
ビッグス : おお……!
これまでの中では、一番装置っぽいな!
ウェッジ : その模様、なんかちょっと……ウチのロゴに似てるッス?
類似品にご注意ッス……?
タタル : もしかして……その装置が、正解だったのでっすね……!?
タタル : どうか、どうかご無事で……!
必ず……皆さんを……いってらっしゃいでっす……!
光の巫女 : あなたは、まだ消えるべきではないわ。
旅の商人 : 同業者……ではなさそうだ。
こんな真夜中に、どうしたね。
旅の商人 : これはまた、ずいぶん懐かしい冗談だ。
俺のじいさんも、仲間と遅くまで飲むときに言ってたっけ。
旅の商人 : お客さん、よっぱらうのはほどほどに!
暗い夜なんて、来るわけもないじゃないですか。
旅の商人 : 世界から闇という闇が失われて、もう100年も経ってまさぁ。
旅の商人 : ん? どうした?
まるで本当にわからないって顔じゃないか。
旅の商人 : ……さては、あいつらに襲われでもしたか。
混乱しちまって、かわいそうに。
旅の商人 : 俺は次の商いがあるから、このままよそに行っちまうが、
お前さんは、近くの街で保護してもらうといい。
旅の商人 : この森を東に抜けると、巨大な水晶の塔が見える。
そのたもとが、ここらで一番大きな都市……
旅の商人 : 光に反逆せし者が集う、「クリスタリウム」だ。

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衛兵らしき女性 : お待ちなさい。
衛兵らしき女性 : あなた……見ない顔ですね。
それに、その出で立ちも。
衛兵らしき女性 : ご覧のとおり、この先は私たちのクリスタリウムです。
その警備を担う者として、不審者を通すわけにはいきません。
衛兵らしき女性 : ……それで?
あなたはどこから来たのです?
衛兵らしき女性 : 原初……なんです?
からかっているつもりですか?
衛兵らしき女性 : クリスタリウムでは、身分や出身は重要視されません。
しかし、ペテン師の類は、あいにく受け入れていませんので。
衛兵らしき女性 : 人を喰らったばかりでしたか……。
どんな喰い方をしたやら……忌々しい……。
???? : ライナ、大丈夫か?
ライナ : ええ、水晶公。
はぐれの「罪喰い」……しかも低級な輩です。
問題はありません。
水晶公 : よかった。
しかし、念のため周辺の警戒を頼む。
水晶公 : それから、この者は私の客人だ。
このまま街に連れて行きたいのだが……いいだろうか?
ライナ : はぁ……なるほど。
また、公の謎めいたご友人でしたか……。
ライナ : 了解しました。
今後は自由に出入りできるよう、団員たちにも伝えておきます。
ライナ : 先ほどの無礼、お許しを。
……クリスタリウムへの滞在が、良いものとなりますよう。
水晶公 : ……ともかく、ここを離れよう。
いろいろと質問はあるだろうが、人前では答えにくくてね。
水晶公 : さて……。
何よりもまず、召喚に応じてくれたことに、心から感謝しよう。
水晶公 : 本来なら私の部屋に喚び出すはずが、
座標がずれてしまって、すまなかった……。
それでも、正しく渡って来られたようで何よりだ。
水晶公 : ここは、まぎれもなく、
13ある鏡像世界のひとつ「第一世界」。
……住民にその認識があるかどうかは別としてね。
水晶公 : そして私は、水晶公……そう呼ばれている。
この先にある、クリスタリウムという街の管理者にして、
あなた方を召喚した者でもある。
水晶公 : その点については、本当に申し訳がない……。
ただ、こちらにも差し引きならない事情があったのだ。
どうか、順を追って説明させてほしい。
水晶公 : まずはひとつ、あなたに知ってもらいたいことがある。
水晶公 : ここ、第一世界は、
光によって滅びようとしている世界だ。
水晶公 : こちらの時間において100年前に、
「光の氾濫」という大災害が発生……。
世界は、9割以上の土地を失った。
水晶公 : わずかに生き残った人類も、
「光の氾濫」が造りだした化け物によって、
絶滅の危機にさらされ続けている……。
水晶公 : その化け物こそが「罪喰い」……
あなたが先ほど見たのも、そのうちの1体だ。
水晶公 : ……私は、この地を「罪喰い」から救うべく、
世界と世界を繋ぐ術を習得し、最強の英雄を召喚したのだ。
水晶公 : そしてそれは、あなた方の世界……
水晶公 : その化け物こそが「罪喰い」……
あなたが先ほど見たのも、そのうちの1体だ。
水晶公 : ……私は、この地を「罪喰い」から救うべく、
世界と世界を繋ぐ術を習得し、最強の英雄を召喚したのだ。
水晶公 : そしてそれは、あなた方の世界……
原初世界を救うことにも繋がるのだが……
水晶公 : 大切な客人を、こんな場所に立たせておくのも気が引ける。
話の続きは、クリスタリウムでしよう。
水晶公 : ようこそ、私たちの街……クリスタリウムへ。
あなたの来訪を、心から歓迎しよう。

 

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