元勇者の冒険の書

そろそろ冒険に出たいけど、町人に甘んじている元勇者の冒険の書です。

漆黒のヴィランズ メインクエスト『予感』

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タタル : みなさん、集まってくださったんでっすね……!
タタル : 私たちも、さっそく装置の捜索を始めるでっす!
少しでも怪しいものを、とにかく集めていくでっす!
???? : おっ、真打も合流か!
手掛かりが少なくて困ってたんだ、助かるぜ。
タタル : ビッグスさん! ウェッジさんも!
ビッグス : 「暁の血盟」のピンチとなりゃ、
協力しないわけにいかないからな。
ビッグス : ジェシーに取っ掴まって来られなかったシド会長の分まで、
俺たちが働かせてもらうぜ。
ウェッジ : が、が、がんばるッス!
タタル : ありがとうございまっす!
みんなで、必ず装置を見つけるでっす!
ビッグス : うーん……。
ここらにはなさそうだなぁ。
ビッグス : ウェッジ、お前、隙間から奥に入れないか?
ウェッジ : ええ!?
いくらオイラでも、さすがに無理ッス!
タタル : それじゃあ、私がやるでっす!
ビッグス : 悪い、伝えてなかった!
奥の方は、まだ安全が確保されてないから、
深入りしすぎるなって財団の調査員が……
ビッグス : ……って、何か見つけたのか?
ビッグス : おお……!
これまでの中では、一番装置っぽいな!
ウェッジ : その模様、なんかちょっと……ウチのロゴに似てるッス?
類似品にご注意ッス……?
タタル : もしかして……その装置が、正解だったのでっすね……!?
タタル : どうか、どうかご無事で……!
必ず……皆さんを……いってらっしゃいでっす……!
光の巫女 : あなたは、まだ消えるべきではないわ。
旅の商人 : 同業者……ではなさそうだ。
こんな真夜中に、どうしたね。
旅の商人 : これはまた、ずいぶん懐かしい冗談だ。
俺のじいさんも、仲間と遅くまで飲むときに言ってたっけ。
旅の商人 : お客さん、よっぱらうのはほどほどに!
暗い夜なんて、来るわけもないじゃないですか。
旅の商人 : 世界から闇という闇が失われて、もう100年も経ってまさぁ。
旅の商人 : ん? どうした?
まるで本当にわからないって顔じゃないか。
旅の商人 : ……さては、あいつらに襲われでもしたか。
混乱しちまって、かわいそうに。
旅の商人 : 俺は次の商いがあるから、このままよそに行っちまうが、
お前さんは、近くの街で保護してもらうといい。
旅の商人 : この森を東に抜けると、巨大な水晶の塔が見える。
そのたもとが、ここらで一番大きな都市……
旅の商人 : 光に反逆せし者が集う、「クリスタリウム」だ。

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衛兵らしき女性 : お待ちなさい。
衛兵らしき女性 : あなた……見ない顔ですね。
それに、その出で立ちも。
衛兵らしき女性 : ご覧のとおり、この先は私たちのクリスタリウムです。
その警備を担う者として、不審者を通すわけにはいきません。
衛兵らしき女性 : ……それで?
あなたはどこから来たのです?
衛兵らしき女性 : 原初……なんです?
からかっているつもりですか?
衛兵らしき女性 : クリスタリウムでは、身分や出身は重要視されません。
しかし、ペテン師の類は、あいにく受け入れていませんので。
衛兵らしき女性 : 人を喰らったばかりでしたか……。
どんな喰い方をしたやら……忌々しい……。
???? : ライナ、大丈夫か?
ライナ : ええ、水晶公。
はぐれの「罪喰い」……しかも低級な輩です。
問題はありません。
水晶公 : よかった。
しかし、念のため周辺の警戒を頼む。
水晶公 : それから、この者は私の客人だ。
このまま街に連れて行きたいのだが……いいだろうか?
ライナ : はぁ……なるほど。
また、公の謎めいたご友人でしたか……。
ライナ : 了解しました。
今後は自由に出入りできるよう、団員たちにも伝えておきます。
ライナ : 先ほどの無礼、お許しを。
……クリスタリウムへの滞在が、良いものとなりますよう。
水晶公 : ……ともかく、ここを離れよう。
いろいろと質問はあるだろうが、人前では答えにくくてね。
水晶公 : さて……。
何よりもまず、召喚に応じてくれたことに、心から感謝しよう。
水晶公 : 本来なら私の部屋に喚び出すはずが、
座標がずれてしまって、すまなかった……。
それでも、正しく渡って来られたようで何よりだ。
水晶公 : ここは、まぎれもなく、
13ある鏡像世界のひとつ「第一世界」。
……住民にその認識があるかどうかは別としてね。
水晶公 : そして私は、水晶公……そう呼ばれている。
この先にある、クリスタリウムという街の管理者にして、
あなた方を召喚した者でもある。
水晶公 : その点については、本当に申し訳がない……。
ただ、こちらにも差し引きならない事情があったのだ。
どうか、順を追って説明させてほしい。
水晶公 : まずはひとつ、あなたに知ってもらいたいことがある。
水晶公 : ここ、第一世界は、
光によって滅びようとしている世界だ。
水晶公 : こちらの時間において100年前に、
「光の氾濫」という大災害が発生……。
世界は、9割以上の土地を失った。
水晶公 : わずかに生き残った人類も、
「光の氾濫」が造りだした化け物によって、
絶滅の危機にさらされ続けている……。
水晶公 : その化け物こそが「罪喰い」……
あなたが先ほど見たのも、そのうちの1体だ。
水晶公 : ……私は、この地を「罪喰い」から救うべく、
世界と世界を繋ぐ術を習得し、最強の英雄を召喚したのだ。
水晶公 : そしてそれは、あなた方の世界……
水晶公 : その化け物こそが「罪喰い」……
あなたが先ほど見たのも、そのうちの1体だ。
水晶公 : ……私は、この地を「罪喰い」から救うべく、
世界と世界を繋ぐ術を習得し、最強の英雄を召喚したのだ。
水晶公 : そしてそれは、あなた方の世界……
原初世界を救うことにも繋がるのだが……
水晶公 : 大切な客人を、こんな場所に立たせておくのも気が引ける。
話の続きは、クリスタリウムでしよう。
水晶公 : ようこそ、私たちの街……クリスタリウムへ。
あなたの来訪を、心から歓迎しよう。

 

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